第一商品で金の売買をしてみた件
第一商品は中堅の貴金属業者ですが、そのビジネスモデルは独特です。大手地金業者のように自社で金の地金を作ることはありません。商品市場に出回っている地金の売買の取次ぎを行っております。つまり、プロの市場と小売りの市場の橋渡しをしています。そのため、少量の地金は取り扱っておらず、1kgの金の地金(約500万円程度)が最小の取引単位となります。
①手間: C
第一商品の取引に関わる手間の評価は「C」です。
第一商品は担当の営業マンが一人専任としてついてもらえます。そのため、疑問点や本人確認手続きなどを専任の営業マンがサポートしてくれます。大手の業者では、電話に出る人によって同じ質問をしても答えが違うなんてことはよくありました。専任の営業マンは、例えばサラリーマン大家さんであれば、金を売買した後の現物の受渡しのために、ランチタイムにオフィス近くまで出向いてくれたりします。
ただし、最低取引単位が1kgであり、一回の取引で必ず200万円を超えるため、その都度の本人確認手続きが必要になります。また、保管サービスを行っていないため、売買の都度、現物の受け渡しが必要になります。このやり取りが何往復もあるのでものすごく面倒です。
②コスト: B
第一商品は大手地金業者と比べて、スプレッドが税込55円と低く設定されています。しかし、最小取引単位が1kgなので、それなりに大きな資金が必要です。一度の取引金額が大きいため、購入後に金価格が下落した場合の一発のダメージが大きいのも難点です。
③信用力: B
1980年代から金中心の事業を強化し、設立から40年を超える中堅の貴金属業者です。知名度としては大手貴金属業者には劣るものの、スプレッドの低さから、金投資を行う富裕層には名前が知られている業者です。専任の担当者が付いてもらえる点なども信用力アップにつながりますね。